芥川賞作品 短編

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芥川賞作品は短編が中心

芥川賞は短編・中編作品を対象としています。
長さに明確な規定があるわけではありませんが、だいたい原稿用紙100枚から200枚程度の作品が候補に選ばれています。
第1回の受賞者でありその後選考委員も務めた石川達三は、対象となる作品の長さについて「せいぜい百五十枚までの短編」であるという見解を示したことがあります。
第51回(1964年上半期)受賞の柴田翔「されどわれらが日々―」は150枚を大幅に超える280枚の作品でした。
第50回(1963年下半期)芥川賞で井上光晴が「地の群れ」で候補に上がったときは、すでに無名作家でない上に、作品が長すぎるという理由で選考からはずされました。この件に関して、選考委員の石川淳は「いずれの理由も納得できない」と怒りの批判を表明しました。
またノーベル文学賞の候補となるなど国際的にも評価の高い村上春樹は芥川賞を受賞していませんが、村上の場合は中篇作品で2度候補となった後、すぐに長編に移行したことが受賞対象から外された理由の一つに挙げられます。

受賞作品作品の短さは、受賞後に本になったときに一般に誰にも読みやすく、また値段も安くなることから、直木賞に比べて作品の売り上げが伸びやすいという出版社の事情もあるかもしれませんが、日本の純文学が大衆性を持つことに一役買っているもいえます。

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